教育デザインと情報メディアを考えるシンポジウム2021

Transformation|変容

2021.12.11 SAT

主催:青山学院大学附置情報メディアセンター

Think

狩猟社会(Society 1.0)
農耕社会(Society 2.0)
工業社会(Society 3.0)
情報社会(Society 4.0)

に続く新たな社会「Society 5.0」
へと変容しようとしている中で
教育におけるICTを基盤とした先端技術の活用は
ますます重要になってくると考えます。

第8回となる今回は
このような背景のもと
「Transformation| 変容」をプロトコルに
目まぐるしいスピードで変化するデジタル社会において
日本の教育は今後どうあるべきかについて考えたいと思います。

Speaker

安西 祐一郎
独立行政法人日本学術振興会顧問・学術情報分析センター所長
元慶應義塾長

1974年慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程修了、2018年博士(哲学)の学位取得。認知科学・情報科学専攻、40年余にわたり学習と社会的インタラクションの研究に従事。Learning and Interaction: From Cognitive Theories to Epistemology(慶應義塾大学出版会,2021)ほか著作多数。カーネギーメロン大学、北海道大学、慶應義塾大学等を経て、2001-09年慶應義塾長、2011-18年日本学術振興会理事長。文科省中央教育審議会会長、同顧問、日本私立大学連盟会長等を歴任。

井村 裕
青山学院初等部 教諭・情報主任

専任教科はコンピュータ(2020年度より)。ICT活用を推進するかたわら、青山学院大学大学院教育人間科学研究科にてICT導入と教員・児童の意識変化を研究。2020年度からは青山学院大学大学院社会情報学研究科で主体的学びとICT活用について研究。

井上 祐貴
青山学院中等部 教諭

青山学院中等部社会科教諭。2010年度着任。現在、社会科主任、野球部・囲碁将棋同好会・スキー同好会顧問。

簗瀬 洋平
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社クリエイター・アドボケイト(学術)

ゲームデザイナー/脚本家/研究者「ワンダと巨像」「魔人と失われた王国」などの開発に参加。2「Unlimited Corridor」で第20回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞を受賞。

稲積 宏誠
青山学院大学 副学長
青山学院大学社会情報学部 教授

早稲田大学情報科学研究教育センター、湘南工科大学を経て1993年より本学理工学部、2009年から社会情報学部に所属。2019年12月副学長就任後、特に、情報メディアセンター、学務・教務・学生及び学術情報等さまざまな分野のスタッフとともにWithコロナの2年間を過ごす。

中田 寿穂
日本マイクロソフト株式会社パブリックセクター事業本部文教営業統括本部ソリューションスペシャリスト
大阪工業大学ロボティクス&デザイン工学部客員教授
秋田県教育庁ICT教育推進プランナー物質材料研究機構マテリアルDXプロジェクトアドバイザー

青山学院大学理工学研究科物理学専攻博士後期課程修了。大学院卒業後は大学教員として2000年まで青山学院大学に勤務。大学退職後は、科学技術計算用の High Perfomace Computer の開発、販売や日本国内における Google Workspace for Education の立ち上げに従事し100大学以上に Google Workspace for Education を導入。2015年より日本マイクロソフトでクラウド関連のソリューションスペシャリストとして活動。

Program

13:00-13:10

開会

米田 英嗣|青山学院大学附置情報メディアセンター 副所長

13:10-14:10

特別公演「デジタル革命と教育の転換」

安西 祐一郎

世界を覆うデジタル化の潮流は、世界全体にわたる社会の在り方を変えていくという意味で産業革命に匹敵する、デジタル革命とも呼ぶべきものです。このデジタル革命は、教育へのデジタル機器の導入だけでなく、もっと本質的な、学び方や教え方、知識の在り方などの大きな転換を促します。本講演では、デジタル革命がもたらす教育への本質的な影響について述べるとともに、学び方・教え方をどのように転換すべきか、具体例を用いてお話しします。

14:10-14:25

休憩

14:25-14:45

青山学院初等部流EDX

井村 裕

青山学院初等部では3年生以上の児童がタブレット一人1台を所有して学校生活を送っています。2019年度末に起こった新型コロナウイルスの感染拡大により、児童達だけでなく、先生方の働き方・デジタルメディアへの意識も大きく変わりました。初等教育だからこそ大切にしている事、卒業するときにはタブレットを文房具の一つとして当たり前の存在になっている授業風景、先生方の取り組みなどをご紹介します。

14:45-15:05

青山学院中等部実践報告

井上 祐貴|青山学院中等部 教諭

青山学院中等部では今年度の1年生から一人一台のタブレットが導入されました。その中で今回は地理のグループワークについてご紹介します。これまで1年生の地理では各自がレポートで調べ、班で模造紙にまとめ発表する学習を行っていました。それを一人一台タブレットがどのように変えたのか。またその移行途中には、4人班に2台のタブレットを使った形態でも行っているので、それぞれでの様子やメリット・デメリットをご紹介したいと思います。

15:05-15:25

2020-2021年度を振り返りAfterコロナを考える

稲積 宏誠|青山学院大学 副学長

2020年春に始まった新型コロナ禍は、この1年半、社会に対して、また大学に対して大きな教訓を与えました。大学としては、Afterコロナでの大学のあり方を考えていかなければなりません。そこで、まず学生の置かれている状況を全国調査から眺め、そのうえで本学のこの1年半の経験から見えてきたものを整理しつつ、演習・実習におけるユニークな取り組みを紹介し、特にプログラミング教育の可能性について考えていきたいと思います。

15:25-15:40

休憩

15:40-16:10

ゲームの技術が世界を変える 広がるUnityの世界

𥱋瀨洋平

Unityはゲームエンジンとして世界中に広がりましたが、現在はゲーム分野に伴わず多くのバーチャルリアリティコンテンツ、ロボット、自動車、建築などのシミュレーション、トレーニングのためのアプリケーション、映像やインスタレーションなどのアート表現など様々な分野で使われるようになりました。本講演ではUnityの機能や産業利用についての概要についてお話します。

16:10-16:40

大学DXはDxからdXへ

中田 寿穂

新型コロナウイルス感染症(COVIT-19)は、一人ひとりの生活様式はもちろん、大学経営にも大きな影響を与えました。ポストコロナ時代において、大学はさらに変革を求められており、デジタルトランスフォーメーション(DX)はその中核とも言えます。しかし残念なことに多くの大学がデジタルシフトにとどまり、デジタルトランスフォーメーションに行きつけないといった現実も見据えなければいけません。本講演では、Microsoftが提唱するデジタルフィードバックループ、Education Transformation Framework などを紹介するとともに、高等教育機関がポストコロナにむけてより強く、より適したものになっていけるのかについてお話ししたいと思います。

16:40-16:50

休憩

16:50-17:50

考える時間(全体ディスカッション)

17:50-18:00

閉会

宮治 裕|青山学院大学附置情報メディアセンター 所長

Access

オンライン開催

新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンラインで開催します。
アクセス方法は参加申込をされた方にメールでご案内します。

Twitter

Entry

2021年11月16日 - 2021年12月11日

ご講演者様に許可された資料のみを公開いたします。
※リンクは一定期間後削除いたします。

講演者資料