EDIM'22
教育デザインと情報メディアを
考えるシンポジウム
symposium on education design and information media
Material | 教材
青山学院大学 青山キャンパス 本多記念国際会議場
主催:青山学院大学附置情報メディアセンター
Think
「教材」と耳にしたとき
思い浮かぶのはどのようなものだろうか。
多くは学校教育や学習において活用されている
教科書や参考書を考えるだろう。
しかしオンライン教育を筆頭に
より一層教育活動や教育現場が
多様化している今日では
「教材」への捉え方にも
拡がりが見えている。
そしてそれは
今まで娯楽として考えられていた
テレビ番組であったり
ゲームであったり
あるいは新たな世界とのつながりとして
仮想空間における学びであったり
国籍にとらわれない人との関わり方であったり。
第9回となる今回のシンポジウムでは
あるひとつの教育活動を実現するための必要な
アイテムや素材、人とのつながりは
教材となり得ると捉え
教育の基となる「教材」について
一度じっくりと立ち返って
考える場となることを目指す。
Speaker
久保田雅人
わくわくさん/工作の伝道師
1961年8月生まれ。東京都出身。立正大学文学部史学科卒。社会科教員免許取得。1990年4月から2013年3月までNHKEテレ「つくってあそぼ」わくわくさんとして出演。番組放送中から工作ショウ、工作教室などを行う。番組終了後も「わくわくさん」として「工作の伝道師」として工作ショウ、親子工作教室、工作研修会、講演会を全国で展開中。工作の楽しさやすばらしさを伝えるとともに「ものの大切さ」を伝える活動を行う。
中村修也
青山学院大学附置情報メディアセンター 助手
1992年東京都生まれ。東京理科大学大学院工学研究科博士後期課程修了(博士(工学))。2020年より青山学院大学附置情報メディアセンター助手。教育工学、特に授業評価、授業研究に関する研究を専門とし、現在VR(Virtual Reality)の教育への活用、応用に関する研究に着手。2016年電子情報通信学会教育工学研究会 研究奨励賞、2019年マイクロラーニングコンソシアム 奨励賞。
正頭英和
小学校教諭 / 『桃太郎電鉄 教育版』エデュテインメントプロデューサー
小学校教諭。(株)Edutainment Education 代表取締役。2019年のGlobal Teacher Prizeにおいて、世界150ヵ国以上、3万人のエントリーの中から、日本人小学校教員初となるTop10に選ばれ、「世界の優秀な教員10人」となる。また『桃太郎電鉄 教育版』のエデュテイメントプロデューサーとして制作に関わる。主な著書に「世界トップティーチャーが教える 子どもの未来が変わる英語の教科書(講談社)」などがある。
岡村憲明
コナミデジタルエンターテインメントシニアプロデューサー
株式会社コナミデジタルエンタテインメント シニアプロデューサー。プレーヤーが鉄道会社の社長となって日本全国を巡り、物件を買い集めて資産額日本一を目指す、国民的ボードゲーム「桃太郎電鉄(桃鉄)」シリーズを担当。最新作は、国内累計販売数が、350万本を超える大ヒットとなっている。「桃鉄」が、地理や経済に興味を持つきっかけとなったという声を受け、2022年に『桃太郎電鉄 教育版Lite~日本って面白い!~』の制作を発表。2023年より、学校教育機関への無償提供を開始した。
秋元みどり
青山学院大学シビックエンゲージメントセンター 助手
日本サービス・ラーニング・ネットワーク理事
立教大学文学部卒業後、神奈川県にある児童養護施設で児童指導員として勤務。その後、国立フィリピン大学にてコミュニティ・ディベロップメント修士課程を修了。2010年より大学ボランティアセンターにて、学生のボランティア活動支援に携わる。地域社会にある課題や市民活動など、様々なテーマや主体との関りを通じた学習活動への関心の高まりから、大学教育におけるサービス・ラーニングについての実践と研究に取り組んでいる。
Program
12:00-13:00
開場・受付
青山学院大学 青山キャンパス 17号館6階 本多記念国際会議場にて入場受付をします。
13:00-13:10
開会
森田 充
青山学院大学 国際マネジメント研究科 教授
青山学院大学附置情報メディアセンター 副所長
13:10-13:20
本シンポジウムのねらい
本シンポジウムのプログラムの紹介とそのねらいについて説明します。
13:20-14:20
わくわくさんこと久保田雅人の工作
工作を体験していただく内容がございます。ハサミをご持参ください。久保田雅人
わくわくさん / 工作の伝道師
NHKEテレ「つくってあそぼ」は、保育所・幼稚園向け番組で、工作・造形遊びを楽しく伝える番組でした。ただ「作り方」を紹介するだけでなく、「作った作品でいかに楽しく遊ぶか」を伝える内容の番組でした。しかし、ただ「面白おかしく番組を作る」だけでは成立しない番組だったのです。子供たちが見終わった後「よし、作ってみよう」と思ってもらう内容でなければ番組の意義が、テレビで放送する意味が無かったのです。ではそのためには一体どうしたらよいのか、本当に難しい問題でずいぶん悩みました。今でも悩んでいます。こうした思いを言葉で伝える方法もありましたが、何しろ子供向け番組でしたので、そうした「大人向けのような話」はできるわけがありません(笑)。今回の講演では、私の指導の下で工作を実際に楽しんでいただくとともにテレビ画面では、どうしても伝えられなかった思い、工作のすばらしさなどをお話しさせていただきます。テレビの良さと限界性といった部分もお話しできればと思っています。さらに番組の裏話もたっぷりお話ししますので楽しみに待っていてください(笑)。それでは、会場でお待ちしております。
14:30-15:10
VRを使った教育の課題とは何か
中村修也
青山学院大学附置情報メディアセンター 助手
VR(Virtual Reality)は急速に発展を続けています。VR機器は高性能かつ廉価に、VRを使ったサービスは多様化し、手軽に利用できるようになりつつあります。VRを使った教育は古くから研究され、現在も数多くの研究開発、実践研究がなされています。教育にVRを使うメリットや効果は、様々な研究や実践のおいて示されている一方で、VRは教育機関の標準的な環境・教材・手法としてはまだ使われていません。本講演の中では、VRを使った教育の現状、課題点について整理し、今後どうあるべきか、どのように発展していくのかを、皆様と一緒に考えたいと思います。
15:20-16:20
桃太郎電鉄 教育版 トークライブ
正頭英和
小学校教諭
『桃太郎電鉄 教育版』エデュテインメントプロデューサー
岡村憲明
コナミデジタルエンターテインメント シニアプロデューサー
「桃鉄で 駅や地理を覚えて勉強になった!日本全国の観光名所や物産に詳しくなった!」そんな声に応えて生まれたブラウザ版『桃太郎電鉄 教育版Lite ~日本っておもしろい!~』が、いよいよ正式に提供開始となりました。本作のエデュテイメントプロデューサー・正頭英和と、KONAMIで「桃鉄」シリーズを手掛ける岡村シニアプロデューサーが対談し、『桃太郎電鉄 教育版』誕生の経緯から、実際の生徒たちの反応、教育現場でのさまざまな活用アイデアについて、語り合います。
16:30-17:10
サービス・ラーニング実践者のレンズ
−「場」のコントロールからデザインへ −
秋元みどり
青山学院大学シビックエンゲージメントセンター 助手
青山学院大学におけるサービス・ラーニングの事例をもとに、実践をつくり出していくプロセスにおいて求められる視点や要素についてご紹介するとともに、学生や地域社会の人々の参加とダイナミズムによって生み出され、変容し得る教育の「場」づくりについてお話したいと思います。
17:20-17:50
考える時間
司会:中村修也 登壇者:久保田雅人 / 正頭英和 / 岡村憲明 / 秋元みどり
講演者を一同にパネルディスカッションと質疑応答を行います。
17:50-18:00
閉会
宮治 裕
青山学院大学 社会情報学部 教授
青山学院大学附置情報メディアセンター 所長
Access
青山学院大学 青山キャンパス 17号館6階 本多記念国際会議場
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25
JR山手線、JR埼京線、東急線、京王井の頭線、東京メトロ副都心線 他「渋谷駅」より徒歩10分
東京メトロ(銀座線・千代田線・半蔵門線)「表参道駅」より徒歩5分
Entry
定員 | 300席
申込期間 | 2023年1月27日 - 2023年2月27日
申込方法 | 参加申込フォームからお申し込みください
参加フォームから申込ができない場合は、件名を「参加申込」本文に「1.氏名 2.学校名/会社名/団体名 3.メールアドレス」を記載して次のメールアドレスまでお送りください。